タンザニアにおけるダイキン工業とのエアコンサブスクリプション事業の実施について

  • 公開2019.11.25
  • カテゴリー NEWS

空調未成熟市場における高効率エアコンのサブスクリプション事業化をめざす

アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指す WASSHA(ワッシャ)株式会社(本社:東 京都文京区、代表取締役 CEO:秋田 智司、以下 WASSHA)は、ダイキン工業株式会社(本社:大 阪府大阪市、代表取締役社長 兼 CEO:十河 政則、以下ダイキン工業)とタンザニア連合共和国におけるエアコンサブスクリプションサービスに関する協業を開始いたしましたのでお知らせいたします。

■協業の内容について

WASSHA は、ビジネスを通じて社会課題を解決し人々をエンパワーする「Power to the people」 をミッションに掲げ、2013年の創業以来、アフリカで事業を展開しています。アフリカ市場では、 急速な人口増加を背景に世界各国のスタートアップが多数参入し、最先端のテクノロジーの活用と革新的なビジネスにより、従来の先進国の発展プロセスを飛び越えたリープフロッグ型の発展が起きており、急速な成長を続けています。

この成長著しいアフリカ市場において、WASSHAは現地の購買行動の起点である小売店(以下キ オスク)を活用したプラットフォーム事業に取り組んでおり、最初にローンチした未電化地域向 けの電力サービス事業(Energy as a Service 事業、以下 EaaS 事業)では、東アフリカのタンザ ニアにて、約130名のスタッフ、約1,400店舗(2019年11月25日現在)のキオスクを介し、 自社開発した太陽光充電式の LEDランタンを、所得の安定しない一般消費者にレンタルしています。

本協業では、EaaS 事業を通じて WASSHA が構築した小売店プラットフォーム、モバイルマネー を用いた決済および機器制御システム、そして人材を活用し、ダイキン工業の高効率エアコンを タンザニアの小規模店舗や一般家庭にサブスクリプション方式で導入し、事業性を検証します。 実証期間は2019年11月から2020年2月までの3か月間で、2020年度に本格事業の開始を目指します。

タンザニアをはじめとするアフリカ各国では、エアコン導入にかかる初期費用の負担や環境負荷 の高いエアコンを利用することに伴う電気代金の負担が重たいことからエアコンの普及が進んで いない現状があります。本協業では、高効率で低環境負荷の機器をサブスクリプション方式で提 供します。 これにより、ユーザーの初期費用ならびに電気代金を抑え、従来型のビジネスモデル であればエアコンを利用できない所得水準の方でもエアコンを使用することができるビジネスモ デルの構築をめざします。

■小売店プラットフォーム事業について

前述の通り、アフリカでは最先端のテクノロジーやビジネスモデルを活用したリープフロッグ型 の発展が起きておりますが、電力に限らず、物流、教育、医療等、解決ができていない社会課題 がまだ多く残されております。WASSHAは消費者の購買行動の起点となるキオスクこそが、それ らの社会課題解決の起点、ビジネスの起点になりうると考え、2013年の創業以来 EaaS 事業を通 じアフリカ未電化地域における小売店ネットワークの開拓を進めてきており、2022年までにEaaS事業のみで10,000店舗まで小売店ネットワークが拡大する見込みです。

WASSHA はこの小売店ネットワークに電力(EaaS事業)だけではなく、空調サービスや物流サービス等、アフリカの人々の社会課題の解決につながる様々なサービスを積み上げていくことで、 現地の人々と一緒に、アフリカの新しい発展の形を創り出していくことを目指しています。